自動車整備士のキャリアイメージ
自動車整備士というと、単純に'自動車の点検・修理をするプロ'という姿が思い浮かびますが、ご承知のとおりそんなに単純なものではありませんね。もちろん、車の構造を詳しく学び、知識を活かして整備を行うことは、自動車ユーザーの安全を守るという大事な目的のもと、重要な仕事です。それに加え、進化しつづける自動車の新技術に対応するために、積極的に知識を得て、時にはユーザーと進化する車との良い関係性を生み出すコンサルタントのような役割を果たす必要もあるでしょう。車と利用する人の両方に心が向けられるエンジニアということになります。
資格の上でのステップアップを見ると、最初は二輪・四輪車の車体に関わる知識や技術の習得から始まり、燃料となるガソリンやエンジンなど、細かで複雑な部分との関わり、また大型車両の取り扱いへと、守備範囲がどんどん広がっていきます。また、タイヤなどの特殊部分に特化したスペシャリストを目指す道もあります。
いずれにしても、経験を積むに従って、自身の進歩に見合う認定資格があるため、常に技術を高める意識がしやすく、エンジニアとして客観的に評価してもらいやすいと言えるでしょう。1級自動車整備士ともなると、世間的な評価も圧倒的に高く、独立も夢ではありません。